ことのはの小部屋

食べ物とお金の計算が大好きな一児の母。基本シンプリスト。ここは考えの格納庫。好きなことを書いていきます。

ミニマリストブーム・バンザイ!

かつて、たくさんオシャレな物を持っていることがよしとされる時代でした。

 

私が学生時代を過ごしたのはバブルの名残がまだあった頃。

JJやCanCanといったオシャレな雑誌が店頭に並び、

その中に煌めくブランド物、ブランド高校生(いわゆる読モってやつですね)大学生。

華やか極まりない誌面に憧れましたが、

なんせお高い。

○×の服(○万)、お小遣いは○万円(えっ)

キャンパス地にでっかいロゴがついているだけ(失礼)のバッグに○万円。

『母のバッグを借りてきました』バーキン(なんでそれやねん)の値段なんて

もうさっぱりわかりませんことよ。

(おばしゃんになると、「ああ似合わないのに無理して持ってきたな」とか逆にかわいく思えるんですけどね)

たくさんのオシャレな装飾品や服を持ち、それで誌面を飾るような時代。

 

一地方のごくごく平凡な学生だった私には憧れも、

遠い遠い世界のお話でした。

地味なリュックに教科書詰めて、いつも同じような格好。

そしてそのまま社会人へ。

 

大人になってから、無理をすれば買うことも出来るようにはなりましたが、

正直雑誌に載るブランドに値段以上の価値を見いだすことが出来なかった私には

今も結局遠いままです。(つまり何一つ持ったことがない)

 

バブルがはじけて、不景気へ

そっから少しずつ、消費社会へ対しての疑問が一般にも知れ渡るようになってきたんだと思います。

私の勤務先も給与の上がり幅(定期昇給)はどんどん縮小し、ボーナスも3ヶ月分から1.5ヶ月分へ(当時)

さらにこの頃(2003年)からボーナスにも課税されるようになり、具体的には

  • 額面の4.1%が「健康保険料」
  • 額面の7.144%が「厚生年金」
  • 額面の0.6%が「雇用保険

(以上税理士事務所jpさまから引用)

としてお上に持ってかれることに。

どんどん手取りが減っていきました。

この辺で少しずつ社会全体の消費が冷え込んだと思います。

 

捨てる!ブームからミニマリストへの時代へ

21世紀頭に到来した『捨てる!』という本があります。

今まで「いかに所有するか」ばかりだった中で異質を放ったこの本は、

この年、大注目をあびることに。

生きてると必ず、物は増えます。

だけど私たちは買わされてきました。

 

かの広告代理店・電通が言っていたことがあります。1970年代から。

 

消費の10箇条

1.もっと使わせろ(あれもこれも必要ですよ)

2. 捨てさせろ(次々に買い換えさせろ)

3.無駄遣いさせろ

4.季節を忘れさせろ(冬のビールとかアイスとかね、逆はあんまりない?)

5.贈り物をさせろ (父の日母の日孫の日!バレンタインとかホワイトデーとか、

お盆玉ってなんやねん)

6.組み合わせで買わせろ(コンプリートさせろってことね)

7.きっかけを投じろ(CMバンバンうちなさいってことね)

8.流行遅れにさせろ(雑誌であおれば買いますね)

9.気安く買わせろ(2つ併せて20%オフとかね)

10.混乱をつくり出せ!

(最後の10.がなんか狂気すら感じます・・・)

 

こっから方向転換をしだしたのがこの時期と思います。

 

(そもそも電通自体がまあいろいろある会社ですから私は全く信用しておりませんが。

ああ、やっぱりこういう体質の会社なんだなあと。

さすが日本の会社じゃないなあと。

結果的に流行に乗れなくて良かった、と胸をなで下ろしております。)

 

ミニマリストを突き詰めると、かなりがらんとした部屋で暮らすことになるので、

それは私には無理なのですが。

考え方に影響を受けたし、実際部分的にも取り入れている方が今はとても多いのではないかと思います。

 

ミニマリストのちょっと簡易版に『シンプリスト』という言葉が派生してきました。

多くの人はこっちを目指しているのでは、と思います。

 

・すきな物を厳選して生きる

 

同じ服だろうが、同じものだろうがすきな物を繰り返し使う、

先の見えない不況下にあって、この生き方が市民権を得てきました、と思う。

過度に他人の目を気にする必要はないのだと。

 

ミニマリストがブームになって、市民権を得て、むしろスタンダードになってる現在が、

私は嫌いではありません。

今日本が置かれている状況を顧みると、

 

『国産品』

『日本製』

メイドインジャパン

 

をもっと大切にする時期が来ているのだと思います。

このままでは製造業が衰退してしまう。

観光じゃなく、製造業で強くならないと、世界に食われてしまう。

今もう世界的には某国の台頭により、このままでは侵略されてしまう。

いやむしろ、侵略されかけている。

 

一市民である私は、選挙に行くことと、日頃の買い物で国産品を応援するしか出来ません。

だからこそ、限られたお金を「ここだ」と思うところにつぎ込めるミニマリスト的な考え方が、

自分の生活や思想に合っていると思う。

 

 

だからミニマリストブーム・万歳!!